「奈良町辺り」

奈良市在住の写真家で友人M氏のお伴で数回出掛けた奈良公園から奈良町辺りの写真であります。

 

普段我が街近所周辺ウロつき写真家としては、別の街とりわけ毎日祭りのような観光地は非日常以外の何ものでもなく、撮ろうと思えばいくらでも撮れる”お祭り観光写真”に終始するのを恐れながらもやはり撮ってしまいます。

それでも奈良は色々の顔を持つところが魅力なのだと気づくのに時間はいりませんでした。

鹿と観光客でごった返す東大寺周辺から10分も歩くといつの間にか観光客も少なくなり少しずつ古い町並みや生活の臭いのする光景の中に居ます。

ここに展開する写真はそれら狭いエリアの中からの「奈良と言えばこの辺り」と言えるほどの観光地写真であることは間違いがありません。

これらをきっかけにもっと奥深い「奈良」を撮る衝動が自身に起こるのかは分かりませんが、人の多さに辟易して逃げ出すようにして紛れ込んだそこにある日常は、これからのヒントになるような気もします。

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー2015年・桜の散るころにー